9月23日から福井県内で本格販売が始まる福井の新ブランド米「いちほまれ」について、県JAグループは、生産者からの買い取り価格を玄米1俵(60キロ)当たり1万5300円(前年比300円増)とした。今年の県産コシヒカリの内金(前払い金)より約2千円高くなった。

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 県JAグループでは、集荷したほとんどのコメを「委託販売」方式で扱っているが、いちほまれは昨年に続き「買い取り販売」方式を採用した。委託販売は、生産者に前払い金を支払った上で、その年の米価によって追加金を出す仕組み。買い取り販売は、収穫前にコメの代金を確定し、収穫直後に生産者に精算する。米価が上がっても追加払いはない。

 1俵1万5300円で買い取るのは、農薬と化学肥料を通常栽培より2割以上減らしたエコ栽培のいちほまれ。今年の収穫予定量3千トンのうち2460トンを占める。エコ栽培以外の、農薬と化学肥料を5割以上減らした特別栽培や、どちらも使わない有機栽培に対しては、一定の金額を上乗せする。

 エコ米の価格を300円上げた理由についてJA県経済連は、米価の上昇傾向に加え、今年からいちほまれの種や苗代にプラスする形でPR費用を生産者に負担してもらったためとしている。

 今年の県産コシヒカリについて県経済連は、県内各JAに支払う「JA精算金」を1俵1万3880円(同200円増)とした。各JAが生産者に支払う内金は例年、JA精算金から保管料や手数料を合わせた約600円を差し引いた金額に設定されている。

 いちほまれとコシの価格が1俵2千円違うと、作付面積1ヘクタールで10アール当たり同じ9俵を収穫した場合、いちほまれの方が18万円の収入増になる。

 いちほまれの発売は県内23日、首都圏など県外29日。

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