米アップルが発売した「iPhone XS」(右)と「XS Max」=9月21日午前、東京・表参道

 米アップルは9月21日、新型スマートフォン「iPhone(アイフォーン)XS(テンエス)」と「XS Max(マックス)」を発売し、NTTドコモなど携帯電話大手3社も一斉に取り扱いを始めた。大型画面に有機ELパネルを採用し、最上位機種のMaxは歴代最高価格となった。高級化路線に拍車が掛かり、これまでのように順調に売れるかは不透明だ。

 Maxは6・5インチでシリーズ最大の画面を備え、アップルの販売価格は12万4800円(税別)から。Max、XSともに記憶容量を最大512ギガバイトに増やし、写真や動画撮影機能を強化した。

 雨が降りしきる中、東京・表参道のアップルストアの前には約250人が列を作り、午前8時の開店と同時に店員がハイタッチで客を迎え入れた。午前5時半から待っていたという東京都世田谷区の男子大学生(20)は「性能が良くなったカメラを早く使いたい」と笑顔だった。

 携帯3社は東京都内の店舗で記念イベントを開催し、ドコモの吉沢和弘社長は「快適なネットワークで、さまざまな映像やサービスを楽しんでほしい」と強調。KDDI(au)の高橋誠社長は「一人一人に合った選べる料金プランを用意した」とPRした。ソフトバンクも発売を祝った。

 3社は継続契約などを条件に値引きするが、それでもMaxの実質支払額は7万~8万円台からと高額で、2008年にソフトバンクモバイル(現ソフトバンク)が国内で初めて発売した「アイフォーン3G」(実質2万3040円から)の3倍超になった。

 アップルは、実質価格が6万円台からと割安なXSよりもさらに安い「XR(テンアール)」を10月に発売する。上位機種の購入をためらう消費者は多いとみられる。

 福井県内でも21日、予約して発売を待っていた人らが早速、新型のアイフォーンを手にした。

 KDDIのauショップ鯖江(鯖江市)は通常より2時間早い午前8時に開店し、予約客らに順次、対応した。「XS Max」を購入した同市の男性会社員(37)は「画面が大きいし、画質もすごくよくなった。最先端の機種を持つのは気分がいいですね」と笑顔で話した。

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