愛らしい犬や猫のチョークアートが並ぶ作品展=9月20日、福井県鯖江市まなべの館

 犬猫の殺処分ゼロを-。福井県鯖江市のチョークアート作家吉崎幸子さん(44)による動物の似顔絵展「101匹の手描きのわんにゃんプロジェクト」が9月20日、鯖江市まなべの館で始まった。愛らしい表情に描かれた犬や猫は、殺処分や飼育放棄がなくなることを願う人のペットたち。チョークアート約150点が並ぶ会場は、飼い主らの温かい気持ちに包まれている。30日まで。

 同プロジェクトは、吉崎さんの娘で動物の鉛筆画などを制作する莉菜さん(14)が、犬猫の殺処分ゼロを訴える絵本を描き始めたことがきっかけ。出版に賛同する人から愛犬や愛猫の写真を送ってもらい、幸子さんがチョークアートを制作。個展終了後に作品を渡し、制作費2500円を出版費用などに充てる。

 今年4月、フェイスブックなどで同プロジェクトへの参加を呼び掛けたところ、全国の約100人から150匹の犬猫の写真が集まった。幸子さんは「まさかこんなに集まるなんて。同じ思いの人が多くいることが分かって私も娘も励みになった」と話す。作品の売り上げの1割は、福井県動物管理指導センター(福井市)に犬猫の餌を寄付する。

 会場にずらりと並ぶチョークアートは、全てオイルパステルを使い幸子さんの指だけで描かれたもので、独特の温かみが感じられる。写真のようなリアリティーもあり、元気な鳴き声が聞こえてきそう。作品の下には飼い主から送られてきた写真とペットの名前、性格、思い出などがつづられており、それぞれの物語も楽しめる。

 亡くなった猫2匹の絵を見に訪れた鯖江市の女性(38)は「そっくりで昔を思い出す」と感慨深い様子。「このプロジェクトが世界中に広がってほしい」と話していた。

 莉菜さんが手掛ける絵本「赤い首輪」はこのほど、初版200部が発行された。身勝手な飼い主のせいで失われる命があることを、莉奈さんの繊細なタッチで表現している。同市道の駅「西山公園」で1500円で販売されている。

 今後、同プロジェクトの第2弾を行う計画で、次回も売上金を動物愛護のために使う。展示は来年3月ごろの予定で、募集は101匹になり次第締め切る。詳しくは「フェイスブック 101匹の手描きのわんにゃんプロジェクト」で検索する。

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