福井市の中核市移行に必要な福井県の同意書を東村新一市長(左から3人目)に交付する西川一誠知事(同2人目)=9月18日、福井県福井市の福井県庁

 西川一誠福井県知事は9月18日、福井市の中核市移行に同意した。県議会の議決を踏まえ、県庁で東村新一市長に同意書を交付した。総務省によると、市は同日夕、総務相宛ての中核市移行申請書を提出した。順調にいけば10~11月に閣議決定・政令公布される見通し。市の財政難発覚で県と市の手続きは当初スケジュールより遅れたものの、市の目指す来年4月1日移行がほぼ確実となった。

 先の9月定例県議会では、中核市の同意議案は可決されたものの、市が財政再建計画に取り組むさなか、県から移譲される大量の事務負担が掛かることに議員から懸念が示された。計画の市民説明会が一度も開かれておらず、補助金削減や施設廃止などの行政サービス低下を盛り込んだ厳しい計画内容に市民理解が不十分と指摘する声もあった。

 西川知事は、県議会のこうした指摘を踏まえ、県庁で東村市長に「当面は責任ある改革を市としてしっかり進め、市民の皆さんが安心できる市政運営を行うことが重要」と強調した。さらに「市民の深い理解を得て財政再建計画を確実に実行し、成果を上げることが大事だ。市民の立場に立った計画の実行管理体制を整備してほしい」と求めた。

 その上で「中核市にふさわしい立派なまちとなるよう、頑張っていただくことを強く期待する。県は引き続き、県都の活力ある発展に最大の支援をしたい」と述べた。

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