指導対局1日目の集合写真

 7月はベラルーシのミンスクへ行ってきました。2013年のヨーロッパ選手権以来2度目の訪問です。

 当時は短期滞在でもビザが必要で、ガイドブックの情報も少なく、だいぶ緊張感を持って入国した記憶があります。今回はビザもいらず、空港までエカテリーナちゃんのお父さん、オルグさんが車で迎えに来てくださったので、弾む気持ちで降り立ちました。

 車窓から見える街中の景色はあちこちでビルが建設中で、これから発展していく勢いが感じられます。

 かつてインフレでゼロがたくさんあった「ベラルーシ・ルーブル」は、数年前に単位が変わり、古い紙幣を銀行に持っていくと、4桁ほどゼロが減った新しいお札で戻ってきました。たった5年の間に随分といろんなことが変わったのだなと感じられました。

 大きな集合住宅の1階にある将棋クラブ「銀冠」も最近できたばかりです。

 オーナーであり、将棋の指導者、セルゲイ・リセンカさんが2日連続のイベントを企画してくださいました。

 同じ時期に日本から高田尚平七段が来られていたので、1日目は高田先生による講座と指導対局、2日目は私が女性向けに指導対局を行うことになりました。

 飛行機の到着が遅れた関係で、私は初日のイベントが終わるギリギリの時間に到着することになってしまったのですが、とてもたくさんの参加者でにぎわっていました。

 2日目は女性のみ。何人集まるか、ちょっぴり不安だったのですが、開始の時間が近づいてくると次々に集まってきます。

 リコー杯女流王座戦の招待選手として日本に来ていたタチアナ・ミリュコワさんにも再会。エカテリーナちゃんも参加してくれました。

 指導者のリセンカさんたちの希望で、全員と同時に対局することになりました。

 最初は13人でスタートし、途中から来た3人が加わったので総勢16人の女性指導対局会。日本でもこんな機会はなく、私にとって初めての経験です。

 みんなじっくり考えながら駒を進め、ゆっくりと静かな時間が流れていきます。

 ヨーロッパではまだ駒落ちの指導対局というのが浸透しておらず、ほとんどの方が平手を希望。四間飛車、矢倉、角換わり…、それぞれが得意の形で挑んできます。

 数週間前に生まれたばかりの赤ちゃんをあやしながら対局したお母さんもいて、そのことだけでも驚きですが、強さにもびっくり。

 一手違いの終盤戦となり、もし金の打ち場所がひとマス違っていたら、危うくこちらが負けるところでした。

 一番強い人で1級とのことでしたが、3、4級も多く、有段者が出てくる日も近いことでしょう。(北尾まどか)

関連記事