北アルプス南部にある槍ケ岳を下見する竹内雅昭さん=7月21日

 日本海側から日本3大アルプスを越え、太平洋側までの415キロを踏破する過酷な山岳レース「トランスジャパンアルプスレース(TJAR)」に、福井県敦賀市の団体職員竹内雅昭さん(58)が2度目の出場を果たす。初挑戦の2016年は、制限時間に間に合わず残り60キロで惜しくも失格。今大会最年長ながら、悔しさを胸に厳しいトレーニングを積み重ね、リベンジに燃えている。

 レースは2年に一度開かれ、今大会は8月12日午前0時に富山県魚津市をスタート。8日間以内に北、中央、南アルプスを越え静岡市のゴールを目指す。約200キロは登山道で、途中には3千メートル級の山岳も待ち構える。参加には70キロ以上のトレイルラン完走などハードルの高い条件が設けられており、気象の知識や危機管理能力などが求められる。

 112人がエントリーし、書類選考や山岳地での実技、筆記試験などの予選を24人が突破。予選を免除された完走経験者17人を加えて抽選し、出走定員の30人に絞られた。竹内さんは「雲をつかむような気持ち」で挑み、見事2度目となる狭き門を突破した。

 子どもの頃から山が好きで登山などによく出かけていたという。50歳の時にテレビ番組でTJARを知り、当時ランニングを趣味にしていたこともあり挑戦を決意。14年は予選で不合格となり、16年に初めて出場権をつかんだが「9キロの荷物を担ぎ、意識がもうろうとする中で毎日20時間以上走り続ける。過酷さを思い知らされた」という。

 冬場は平地を走り込み、夏場は酷暑と闘いながら下見を兼ねて本番のコースにも挑戦した。02年の第1回レース以来、50歳以上の完走者はわずか2人だが、厳しい訓練を積み予選突破した自信もある。「ここまで来たら何が何でも前に進むしかない。集中して完走を目指したい」と意気込んでいる。
 

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