福井県福井市居倉町で発生した土砂崩れによる全面通行止めが続く国道305号=8月2日午前11時5分ごろ(同市赤坂町から日本空撮・小型無人機ドローンで撮影)

 福井県内各地にも被害をもたらした西日本豪雨から、間もなく1カ月。越前海岸観光の大動脈、国道305号は8月2日に福井県越前町と福井市の境界周辺の区間が開通したが、同市赤坂町―居倉町間の約1キロは大規模な土砂崩れによる通行止めが続き、全線開通の見通しは立っていない。沿線施設からは観光客減少を嘆く声が聞かれ、福井国体期間や越前がにシーズンにまで影響が及ぶことを懸念する声も上がっている。

 ■「開店休業状態」

 305号沿いにあり今回の開通で“孤立状態”が解消された福井市赤坂町の旅館「一丁来」ではこれまでキャンセルが相次ぎ、客足が途絶えていた。旅館の藤上良子さん(68)は「国道の通行止めを知ると予約を断る客がほとんどで、開店休業状態。今回、越前町側だけでも開通したのはよかったが」と話す。

 越前町の通行止め区間から外れていた、同町厨の道の駅「越前」も「客足は少なめ」と説明。同町観光連盟によると、沿線の旅館や民宿からは「今までにないほど客が少ない」という声も聞かれる。

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