3歳の息子のことですが、手の爪が伸びず、4カ月近く爪切りをしていません。「爪を噛んではいけない」と言っているのですが、親が見ていない時や寝ている時に噛んでいるのかもしれません。ただ、噛んでいるのであれば先端がぎざぎざになりそうなのに、割と滑らかな形をしています。子どもには爪の伸びない時期があるのでしょうか。伸びない場合、病気などが隠れているケースがあるのでしょうか。足の爪は多少伸びています。(福井県小浜市、30代女性)

 【お答えします】尾山徳孝・福井大医学部皮膚科准教授

 ■指先の摩擦が原因の可能性も

 手や足の爪が伸びないのには、さまざまな病気や体質、生理的な理由があります。例えば、頻繁に風邪をひいて体力が落ちる期間が長かったり、何らかの物で遊ぶ時に指先へ過剰な摩擦刺激が頻回に加わったりすることも、幼児のある一定期間に爪の伸びを遅らせる原因になります。

 3歳前後という年齢では、親が一見して分からないほど上手に爪を噛めるとは思えませんので、まずは日常の子どもさんの行動をつぶさに観察することが大切です。

 ■心配しすぎる必要ない

 これ以外の原因として、生まれつき手指の長さが短い短指症、爪の厚みが増す爪甲硬厚症、爪自体がスプーンのようにめくれ上がる匙状爪などの先天的な異常も挙げられますが、両親のどちらかが同じ症状を持つことが多く、特に短指症では縦に比べて横幅の広い爪になります。

 また、低身長や甲状腺機能低下などのホルモンバランスの異常でも爪の伸びが悪くなることがあります。これらは爪が伸びないことに加え、他の形状変化や全身症状を伴うことが多いため、爪の異常をきっかけにしてこれらの病気が見つかることもあります。

 上記の病気は頻度が少ない上、年齢からも悪い病気が隠れているとは考えられず、心配しすぎる必要はありません。栄養が足りないといった安易な結論に流されず、皮膚科専門医を受診してみるとよいでしょう。

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