花はす早朝マラソンの中止を決め、関係者への連絡に追われる大会事務局=7月20日、福井県南越前町教委

 福井県南越前町は7月20日、2日後に開催を予定していた第14回花はす早朝マラソンについて、猛暑によりランナーの体に危険が及ぶ可能性があるとして中止を決めた。

 町教委によると、連日の酷暑を受け、町、町教委、町スポーツ協会の主催3者などで1週間前から実施について検討してきた。19日の会議では、水分・塩分補給の徹底を呼び掛け開催する方向だったが、「天候により命を落とす危険な状態になる可能性がある」という医師のアドバイスもあり、20日午後の会議で大会直前の中止を決断した。

 エントリーした3244人には町職員が電話で中止を伝達。前泊予定だったランナーの宿泊費を負担する予定はないという。名誉大会長の岩倉光弘町長は「もしものことがあってはならないので苦渋の判断で取りやめさせてもらう。楽しみにしていたランナーやボランティアの方には申し訳ないが、安全第一ということでご理解いただきたい」と話した。

 大会は町特産の花ハスにちなんで1993年に始まった。全国的にも珍しい真夏の早朝マラソンとして愛好者に知られ、人気の一因となっていた。2005年の町村合併で現在の形になって以降、中止は初めて。5キロの部に出場予定だった今村環さん(54)=同町=は「例年とは違う暑さの中を走ってさらに体が熱くなることを考えると心配。残念だけど正しい判断だと思う」と理解を示した。

 今年は午前6時半から順次出走し、同8時45分に表彰式を始める予定だった。来年以降については、終了時間を早められるようスケジュールを検討する。

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