【10年前のきょう・2008年7月25日】坂井市坂井町下兵庫の大善寺の本尊、十一面観音像(江戸中期、木像、高さ五八・八センチ)の中に、十一面観音像の頭部だけの胎内仏があることが分かったと二十五日、調査を進めていた元興寺文化財研究所(奈良県)が発表した。胎内仏は、高精度で立体的な撮影技術を持つ九州国立博物館(福岡県)が、CTスキャンで解析したデータを基にプラスチックで立体的に再現した。

 また、この本尊を収める厨子(ずし)の扉絵は十四世紀ごろ、奈良・興福寺配下の絵師集団、南都絵所(なんとえどころ)の作とみられることも判明。同研究所は、大善寺が奈良と深いかかわりがあったことを示す貴重な史料としている。

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