現地の子どもに眼鏡をかけるなど、寄贈に向けて交流した大島恒彦前会長=3月、インドネシア・バリ島

 インドネシア・バリ島の子どもたちの識字率向上に貢献しようと、福井県鯖江市の鯖江ロータリークラブ(RC)などは同国に眼鏡フレーム約千個を贈った。世界的な眼鏡産地である鯖江市ならではの取り組みで、同市の眼鏡企業の協力で実現。同RCの大島恒彦前会長は「貧困に苦しむ子どもは大勢いる。教育を正しく受ける環境づくりに役立ててほしい」と期待している。

 同RCによるとインドネシアでは富裕層と貧困層の教育格差が大きく、入学前の健康診断もないため、子どもたちは自分が近視であることを認識しておらず、親の多くも気づいていないという。

 そんな状況を改善しようと現地のRCは、交流のある北海道東部をエリアとする国際ロータリー第2500地区に対し子ども向けの眼鏡の寄贈を依頼。だが2500地区では大量の眼鏡を用意することが困難だったため、眼鏡枠製造で9割以上の国内シェアを誇る鯖江市に注目。連携を呼び掛けてきた。

 鯖江RCは、国際的な社会奉仕活動に取り組む志を同じとするRCとして、地区を超えた共催事業を行うことを決め、昨年夏から準備に取りかかった。県眼鏡協会に協力を要請した結果、会員企業から眼鏡枠約500個が無料で、約500個が安価に提供された。今年3月には大島前会長らがバリ島を訪れ、現地RCの会員や子どもたちと交流。眼鏡を贈ることを伝え、5月ごろにまず約250人に届けられた。

 眼鏡を受け取った小学5年生の男児からは「眼鏡のおかげでよく見えるようになった。しっかり勉強します」とメールで鯖江RCに感謝の言葉が寄せられている。現地RCの一つタマンRCの幹部からは「子どもたちの目の状況を知るいい機会にもなり、想像以上に目の悪い子が多かった」と、今回の取り組みの意義が伝えられてきたという。

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