今年3月に福井県小浜市後瀬町の市営住宅後瀬団地4号棟3階の一室が全焼し、女性1人が死亡した火災で、テレビの電源コードのショートが出火原因と推定されたことが6月22日、若狭消防署への取材で分かった。同消防署によると、コードに圧力がかかったことが原因と考えられるとし「ドライヤーや掃除機などでも起こりうる。コードには負荷をかけないでほしい」と呼び掛けている。
火災は3月29日午前9時ごろ発生。団地は鉄筋コンクリート5階建てで、3階の一室約63平方メートルを全焼した。
同消防署によると、現場にあったテレビの電源コードにショートした痕が見つかった。状況からコードが束ねてあったり、テレビ台の下敷きになったりしたことにより、コードに圧力がかかり発火した可能性があるという。
若狭消防組合管内では同様の原因による火災は「レアなケース」としながらも「コードを束ねた状態でドライヤーなどを使用すると起こる可能性がある」としている。