25年ほど前に口唇ヘルペスを発症しました。年に1〜2回再発を繰り返していましたが、40歳になってからは年に5〜6回のペースになりました。加齢とともに再発頻度が上がっているように感じ、今後も回数が増えていくのか気がかりです。再発回数を抑えるための日常生活上の工夫や治療法はありますか?(坂井市、45歳男性)

 【お答えします】越後岳士 県立病院皮膚科医長

 ■早めの飲み薬で症状軽減

 俗にヘルペスと呼ばれる病気には「単純ヘルペス」と「帯状疱疹(ほうしん)」があります。単純ヘルペスは単純ヘルペスウイルスによる感染症で、主に口唇または陰部に症状が現れ、同じような部位に再発を繰り返すことが特徴です。

 口唇にできるものは「口唇ヘルペス」と呼ばれ、唇と皮膚の境目のあたりに細かい水ぶくれが数個集まり、ピリピリと痛がゆい症状を伴います。

 単純ヘルペスにはウイルスを抑えるための飲み薬と塗り薬があり、ともに病院やクリニックで処方が可能です。飲み薬の方が効き目がしっかりしており、再発したら早めに飲むことで症状を軽くすませられますし、次の再発までの期間を延ばす効果も期待できます。

 塗り薬は市販もされており、すぐに医療機関にかかれないときに便利です。薬店の薬剤師さんが単純ヘルペスの再発であることを確認すれば購入できます。

 ■内臓の病気隠れている場合も

 一般的にはウイルスに感染してからの期間とともに、症状の程度や再発の頻度は減っていくことが多いのですが、中には数カ月ごとに単純ヘルペスの再発を繰り返す人がいます。皮膚の奥に潜んでいるウイルスの量が多いと再発しやすく、風邪、過労・ストレス、紫外線や歯科治療の刺激などがきっかけになることが知られています。

 40歳から再発が増えたということで、家庭や社会生活の負担が影響している可能性がある場合は、体調を整えるように意識してみてください。また、仕事やスポーツなどで屋外での活動が多い場合は、紫外線から守るために日焼け止め効果のあるリップクリームを塗りましょう。また、内臓の病気が隠れていて免疫力が下がるために再発が増えている恐れもあります。健康診断を受けたり、かかりつけの医師に相談したりすることをお勧めします。

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