駅前南通り(手前)とガレリア元町商店街をつなぐ形で開通した歩行者専用通路=31日、福井市中央1丁目

 福井市中央1丁目の広場「ガレリアポケット」の東側に市が整備していた歩行者専用通路が31日、開通した。市は「ハピリン」と西武福井店を結ぶ「第二のにぎわい軸」と位置付け、周辺商業者も期待を寄せるが、整備は暫定状態。景観面の工夫に加え、新たにできた公共空間を有効活用する仕組みづくりが求められる。

 市がガレリアポケットの東側の民有地を取得し、幅約6メートル、長さ約20メートルの通路を整備。ガレリア元町商店街と駅前南通りのハピリン南端に当たる地点が結ばれた。土地取得や移転補償を含めた総事業費は8千万円。通路を西に進めば鳩の門通りを経て西武福井店につながるため、福井駅前電車通りと並ぶ東西の新たな動線を通して、まちの回遊性を高めるのが市の狙いだ。

 両脇をビルに囲まれた通路には、幅約4メートル分だけタイルを敷き詰めた。両脇に残された砂利石のスペースには急きょプランターが置かれたものの、ビルの壁面がはがれかけていたり、針金が飛び出していたりする箇所も見られる。

 日中は買い物客やサラリーマン、家族連れらが途切れることなく利用し、「西武福井店に行きやすくなって便利」との声が聞かれる一方で、景観への注文も。駅前南通り沿いのマンションに住む主婦(79)は「ちょっと壁面を隠したり、色を塗ったりするだけでも印象は変わるのに残念」と漏らしていた。

 市都市整備室によると、暫定整備となっているのは、通路の北側でスーパー店舗とマンションなどで構成する複合ビルの再開発計画が進んでいるため。年内にもビル解体に着手する見通しとなっており、市はこれに合わせて照明やベンチなど最終的な空間整備をあらためて検討する。

 通路は単なる動線ではなく、ガレリアポケットと一体的な空間として活用し、にぎわい創出につなげることも求められる。市は今後、市の第三セクターのまちづくり福井と連携するなどして、民間団体が利活用できる仕組みを整える方針。

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