香港から福井県を訪れ 県産食材を使った料理を作る趙燕メイさん(右)=3日夜、福井市北楢原町のTAYASU

 福井新聞連載「まちづくりのはじめ方」から始まった食のイベント「ふくいフードキャラバン」のインターネット動画を見て、福井県の食文化や伝統工芸に関心を持った香港の女性料理家が2日から、実際に福井県を訪れて食やものづくりの現場を巡っている。3日夜には福井市内で県産食材を使った料理づくりに挑戦。「福井の野菜はとても新鮮で、職人の手仕事は驚くほど繊細。きっと香港でも受け入れられる」と福井県に対する興味をさらに深めている。

 料理家の趙燕メイ(チュウエンメイ)さん(36)は、香港でレストランやホテルのアドバイザーを務めるほか、ライフスタイルプランナーとして各種イベントも企画。テレビのレギュラー番組を複数持つなど、流行の仕掛け人として活躍している。

 趙さんは昨年6月、自身の料理スタジオに福井市内の鉄工所が製作した薪オーブンを納入。現地で使い方を教えた鯖江市の料理家、佐々木京美さんが、フードキャラバンのアドバイザーを務めている縁で動画を知った。

 趙さんは「映像が美しく、もっと福井を知りたくなった」と初めて来県。3日は越前打刃物の関連企業や、越前漆器や眼鏡の技術を取り入れた傘製造の現場を見学した。夜には橋渡し役となった薪オーブンを製造するTAYASU(福井市北楢原町)の作業場で開かれた歓迎パーティーに参加し、佐々木さんと一緒に県産のキャベツやニンジン、サツマイモなどを使ってオーブン料理を振る舞った。

 調理中に野菜を味見しては「おいしい」「素晴らしい」と笑顔を見せた趙さん。一方で「福井の食や技術は素晴らしいけど、海外に売り出すにはもっと知名度アップしなきゃ」と指摘し、香港でのPRに協力していくとした。

 フードキャラバンは福井新聞企画班が2014年6月に始めた。県内各地の食文化を体感できるイベントを地域の人たちと一緒に開き、動画をネット配信している。2月14日にあわら市で、3月には小浜市でも開く。これまでの動画は福井新聞ホームページで公開している。

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