U・Iターン雇用で補助制度を新設した福井県

 福井県は、U・Iターン者を雇用する企業に最大5千万円補助する制度を新設した。人手不足が顕著な業種に就職するU・Iターン者への奨学金返還支援制度も拡充した。人口減対策として、企業の人材確保と移住定住を後押しする一石二鳥の施策を展開する。

 企業への補助制度は、県外の製造業や県内の医薬品産業を対象にした立地優遇制度の枠内で新たに設けた。県企業誘致課によると、県内に新たな生産拠点を設けた上、U・Iターン者を雇用した場合に1人当たり50万円を補助する。最大100人分まで対象とする。同課は「働く場所がないとU・Iターンしようにもできない」とし、「人口が減る中で必要な人材を確保するには、県外から人を集めるしかない」と指摘。今回の補助制度で「県内への企業進出や投資をさらに促したい」と意気込む。

 奨学金返還支援は2016年度から続けている事業。大学などで学ぶ際、奨学金を貸与された県外在住の若者が県内に移住し、人材不足の分野で5年間働くと最大100万円を助成する仕組みだ。就職先として、これまでの▽農林水産業▽建設業▽情報サービス▽薬剤師・看護職・歯科衛生士―に加え、18年度から製造業を追加するなどした。

 県地域交流推進課は「これで対象がほぼ理系全般に広がった。有効求人倍率が高い研究職や技術職の人材確保につなげつつ、U・Iターン者を増やしたい」としている。

 対象の奨学金は、日本学生支援機構奨学金か県大学奨学金。29日まで40人を募集している。

 両事業の詳細は福井県のホームページで紹介している。問い合わせは、企業のU・Iターン補助金が県企業誘致課=電話0776(20)0375、奨学金返還支援は県地域交流推進課=電話0776(20)0759。

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