世界20カ国でまちづくりなどを取材し、昨年11月に福井市に移住したフリージャーナリスト松岡由希子さん(42)=奈良県出身=によるセミナー「グローカルスクール」が21日夜、福井市中央1丁目のコワーキングスペース「sankaku(さんかく)」で始まった。インターネットの発展を背景に、世界に広まっている新ビジネスの動きや働き方の変化を学ぶ5回シリーズ。松岡さんは「知見を伝え、福井のまちの役に立ちたい」と話している。

 松岡さんは、米国に留学し2001年に経営学修士(MBA)を取得。帰国後は大手企業で経営戦略を担当し、07年にフリージャーナリストに転身した。欧米を中心に取材し、主にウェブメディアで活躍している。取材拠点を国内に移そうと考え、「世界的に見ても豊かな暮らしができる場所」と、多くの知人が住む福井にほれ込み、移住を決めた。

 初回のテーマは「コワーキングスペース(CS)」で10人が聴講した。松岡さんは異なる職種で仕事場を共有し、ビジネスチャンスを広げる場所として世界中でCSが増えている現状を紹介。ドイツ・ベルリン市ではCSがアーティストやクリエイターが集う場所となり、音楽やデザインに関するベンチャービジネスが多く生まれたと強調し、「CSがまちを活気づけた事例として先進的」とした。

 会場のsankakuも、福井新聞「まちづくりのはじめ方」企画班が参画するまちづくり会社「福井木守り舎」が昨秋に開設したCS。松岡さんは「福井の中でどんな役割を果たしていくのか楽しみ。自分もその中でまちを楽しみたい」と語った。

 2月3日はシェアリングエコノミー(共有経済)、同17日はクラウドファンディングとクラウドソーシング、3月9日はオープンデータ、同25日はまちづくりがテーマ。時間はいずれも午後6時半〜同8時。参加費は各回千円。申し込み、問い合わせはメール(yukiko@kicootz.com)で受け付ける。(高島健)

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