新連載として準備中の「空想まちづくり」の取材が予想以上に楽しい。

 暮らす人、訪れる人にとって福井が面白くなるようなアイデアを、空想のまちづくり事業として紙面で提案する企画。県内9市の担当記者がそれぞれ、地域の課題を踏まえつつ、まちづくりの現場の人たちと一緒になって、自由に空想を膨らませてみる内容だ。第1回は福井市を取り上げ、近く掲載する。

 取材といっても単なるインタビューではなく、お互いに目指したい地域像を共有しながら、そのための案を出し合うことになる。どちらかといえば、雑談に近いやりとり。空想が広がるあまりに「僕も前から思っていたことがあって」「この話とは、ずれるんだけど」と話が脱線していくのだが、それがまたいい。

 連載に先立ち掲載した元日の特集面では、建築やデザインなど各分野で活躍する東京在住の福井県出身者、県内のまちづくりの担い手の皆さんに、地元の未来に寄せる思いを語ってもらった。「ワクワクしました」「楽しい時間をありがとうございました」。恐縮ながらこんなふうに取材相手からお礼をいただくのも、この企画ならでは。

 「人口減少社会になり、過去の成功体験が通用しなくなった。個人的な空想が折り重なることで、地域に新しい価値が生まれるきっかけがつくれそう」。取材に協力してくれた人たちからありがたい後押しも頂戴し、筆を走らせている。(細川善弘)

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