棚やデスクを手作りして完成したコワーキングスペース「サンカク」=20日、福井市のガレリア元町商店街

 「これからビル」3階を自分たちでコワーキングスペースへと改修するセルフリノベの作業が完了した。福井県越前町の大工五十嵐亮さん(38)、高島記者と、自作のデスクを囲んで「乾杯!」。工具や脚立の傍らで、段ボールの切れ端をコースターにして飲んだビールの味は格別だった。

 もとは、コンクリートに囲まれただけのフロアだった。これが、壁を白っぽく塗ってみると、それだけできれいな雰囲気に。6月のリノベーションスクール@福井で、建築家の馬場正尊さんが「魔法の白ペンキ」と話していた塗装の効果を実感した。

 働く場を共有する多様な業種の利用者が情報をやりとりできるようにと、等間隔で小さな穴の空いたボードを壁に張って掲示板に。飾り棚や鉢植えを取り付けてもいいだろう。別の壁にはワークショップなどで使えるようにと、廃校で譲り受けた黒板2枚も設置。棚と大小17のデスクは木工で仕上げた。後は業者による電気工事などを残すのみ。近くオープンできそうだ。

 工期は約1カ月半と予想よりずれこんだ。工務店に発注したら、早ければ2週間程度でできるという。その代わり予算は、材料費と五十嵐さんへの指導料で約150万円。設備類を除けば、発注した場合の半分で済み、かなりの節約になった。

 そして何より、出来上がった空間には自然と愛着も湧く。「自分で作ったものだから、修理も自分でできるでしょ。住宅だって同じ」と五十嵐さん。豊かな暮らし方って、こういうことかも。(細川善弘)

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