コワーキングスペースの棚やデスクをDIYで仕上げた=福井市中央1丁目

 本紙連載「まちづくりのはじめ方」企画班がDIY(ドゥ・イット・ユアセルフ=日曜大工)で挑む、福井市のガレリア元町商店街にある「これからビルディング」3階のリノベーション。さまざまな業種の人たちが仕事場を共有し交流する「コワーキングスペース」の棚やデスクも、すべて手作りだ。

 棚は2種類の角材を組み合わせた単純な構造だが、スタイリッシュなデザイン。ビル1階の飲食店にも採用している。指導役の大工、五十嵐亮さん(38)=越前町=から作り方をみっちり教えてもらえると思っていたら、「1階の棚をお手本に必要な材木の数、長さ、組み方を調べてきてください」と一言。早速、メジャーでお手本の完成品をあちこち採寸し、丸のこなどの電動工具をなんとか扱いながら作業を進めた。

 新たな大工像を模索中だという五十嵐さんは「人口減少社会を迎え、今ある建物に愛着を持って長く使うことが大切。メンテナンスのためにも施主さんにDIYの技術を教え、一緒に建物をつくっていくような仕事を増やしたい」と話す。企画班と進めるDIYは「挑戦の第一歩」だという。

 棚は計算通りに角材が組み上がらず、すべてバラバラにしてやり直すこともあったが、どうにか3日間で完成した。仲間の手助けもあって、大小17のデスクも出来上がった。壁の塗装が終わり、家具もそろってきた。何もなかった空間が随分、様になったように見える。予算の節約だけではない、セルフリノベーションの楽しさが分かってきた。(高島健)

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