福井県の車いすバスケットボールをけん引する(右から)竹廻間光男、井上武美、成田久司の3選手=6月9日、福井県営体育館

 福井県内各地で6月9日開幕した福井しあわせ元気大会(全国障害者スポーツ大会=障スポ)のプレ大会。障害者スポーツの「花形」といわれる車いすバスケットボールの福井県チームは、いずれも県外出身で福井に根を下ろした現役60代トリオが育ててきた。解散の危機もあったが、地元での障スポ開催が決まり、「もう一度立て直そう」と奮起してきた。3人は、若手が加わったチームで障スポ本番を迎えることに感慨深げ。この日も熱いプレーと声援で、チームを活気づけた。

 「さあ行こう!」「もう1本」。福井県チームのベンチから人一倍大きな声で選手を鼓舞するのは竹廻間(たかば)光男選手(66)だ。ベテランの成田久司(69)、井上武美(67)両選手と共に、県車いすバスケットボールクラブの創設からチームを引っ張ってきた。

 3人は、仕事中の事故で下半身まひとなり、リハビリの一環で車いすバスケットボールを始めた。鯖江市内の労災リハビリ作業所に通うため、それぞれ同市に移り住んだ。1974年、作業所に体育館が設置されたことを機にクラブを立ち上げた。

 当時の選手は7人ほど。ほぼ毎日練習に打ち込み、めきめきと上達した。ブロック代表として何度も障スポに出場し、「勝ちにこだわり、激しくプレーした。一番楽しい時期だった」と振り返る。

 だが、最も多い時に十数人いた選手が退所などで次第に減り、活動も停滞。近年まで3人だけの状態で解散の崖っぷちに立たされていた。健康のために細々と競技を続ける中、福井国体・障スポ開催の知らせが飛び込んできた。

 「もう一度やるか」。再び選手集めに奔走し「相手の自宅を何度も訪れ、口説いて回った」(成田選手)。近隣府県のチームを招いた大会を始め、レベルアップを図った。後に男子U-23日本代表となる古崎倫太朗選手ら10代が加わり、チームは一気に若返った。

 「次の世代にバトンタッチできる」と喜ぶベテラン3人。60代で体力的に厳しい時もあるが、「チームを盛り上げていきたい」との思いで週3回の練習にも積極的に参加している。試合のビデオを見返し、どうすれば勝てるか研究を絶やさない。

 9日のプレ大会では井上選手が先発出場した。激しいぶつかり合いに動じず、テーピングした両手で車輪を走らせシュートも決めた。試合後、竹廻間、成田の両選手は「もっと接戦になると思ったが、ディフェンスが悪い」と指摘、今秋の本番を見据えチームを引き締めた。

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