「スクールをきっかけにまちづくりのチームができるようにしたい」と語る内田裕規さん=15日、福井市順化2丁目

「一歩を踏み出すためのお手伝いがしたい」と張り切る森岡咲子さん=15日、福井市日之出2丁目

 リノベーションスクール@福井で、受講者グループを指導する建築家をサポートするのは、空き物件を再生する事業に福井県内でいち早く取り組む内田裕規さん(39)=越前市=と森岡咲子さん(29)=福井市。まちづくりへの思いはあっても一歩を踏み出せずにいる人は多い。2人は「スクールでの出会いをきっかけに、新たな行動を起こせるよう手伝いたい」と張り切っている。

 デザイナーの内田さんは、福井市順化2丁目の古いビルをリノベーションして交流や学びの場とした「フラットプロジェクト」の立ち上げメンバー。仲間の公務員男性がビルを購入し、建築業男性が改修を担当、内田さんはプロジェクトの広報戦略を練るという役割分担を図った。ビルは2010年にオープンした。

 「力を持っている仲間がいるから、いろいろな発想を行動に移せた」と内田さん。ビルで開く講座に国内外で活躍する多彩なゲストを招き、そこから新たなプロジェクトが生まれたこともあった。スクールではこれまでの経験を生かし「まちづくりの意識の高い人が出会い、何かを始めるチームができるようにしたい」と話す。

 名古屋市から今年2月にUターンした森岡さんは、同市日之出2丁目の築約50年の空き家を再生してゲストハウスを開業する準備を進めている。改修工事はできるだけ手作業で行うセルフリノベーションを実践。天井の古ぼけたはりを見上げては「昔の人が戦争や震災を乗り越え、一生懸命に家をつくったのかと思うとキュンとする」と笑う。

 「スクールで扱う空き物件にも必ずストーリーが詰まっている。物件オーナーの気持ちを掘り起こし、わくわくする事業を生みだしたい」と思いを巡らせる。(高島健)

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