「これからビルディング」のキックオフイベントで歓談したり探索する参加者=5日、福井市のガレリア元町商店街

 福井県福井市のまちづくり会社「福井木守り舎(きまもりしゃ)」は5日、JR福井駅西口のガレリア元町商店街にある空きビルを活用する交流と創造の拠点「ふくいこれからビルディング」オープンに向けたキックオフイベントを、改修前のビルで開いた。異業種が交わりながら仕事をするコワーキングをテーマにした対談を通じ、参加者がまちなかでの新しい働き方について考えた。

 「これからビル」は、市の広場「ガレリアポケット」隣の4階建てビルをリノベーション(新たな用途を前提にした建物改修)する。1、2階は飲食店、3階はコワーキング機能を持つシェアオフィス、4階は住居として活用する。

 3階の利用対象となるデザイナーや造形作家、建築士ら約30人が参加した。ビル内を自由に見学した後、元服飾店の1階フロアに集合。地酒「黒龍」大吟醸で漬けた福井ポークのリエット、県産野菜のチーズフォンデュといった軽食を交えて和やかな雰囲気の中、県内外のゲスト4人のトークセッションが開かれた。

 北九州市のコワーキングスペース「秘密基地」代表の岡秀樹さんは「行政よりも高い公共性を持って、社会問題をビジネス化していくことができる」とし、地域の将来ビジョンを示した運営を促した。

 東京のコワーキングスペース「Impact HUB Tokyo」スタッフの高野誠大さんは「場所ありきでなく、人ありきで考えるべき」と述べ、人のつながりがアイデアを共有して事業を生む力になっていくと強調した。

 福井市中心部でコワーキングイベントを開いている藤田侑平さん(あわら市)は、人材育成の観点からネットを使った学習システムの導入を提案。シェアスペースを運営して起業支援に取り組む道廣喜子さん(永平寺町)は「働く女性は、家と職場のほかに自分の得意分野を生かせる場を求めている」と投げ掛けた。

 オープン目標は6月。シェアオフィス利用者や飲食店スタッフ、4階の住居スペース入居者の受け付けを始めた。問い合わせは福井木守り舎=メールfukuikimamori291@gmail.com(細川善弘)

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