夜中に時々、足首がつって、痛くて目が覚めます。その時は起きて歩いたり、足首を回したりしています。何か病気が潜んでいるのでしょうか。(福井市、73歳女性)

 【お答えします】吉田藍・福井大医学部整形外科・脊椎外科病院助教   

 !筋肉が突発的に異常収縮


 夜中に突然、足の強い痛みで目が覚めた経験のある方は多いのではないでしょうか。また、寝ているときだけではなく、スポーツの最中や長時間立っているときなどにも多く見られます。

 「足がつる」とは、下肢の筋肉が突発的に異常に収縮する状態です。ふくらはぎの筋肉である腓腹(ひふく)筋や土踏まずにある足底(そくてい)筋群のけいれんが多く、筋肉疲労や筋肉量の減少、ミネラルバランスの乱れ、脱水などが主な原因に挙げられます。

 しかし、これらは特別な病気ではありません。対処法は、つった方の足先を自分の顔の方にゆっくり向けて、ふくらはぎの筋肉を徐々に伸ばすとよいでしょう。また、そばにいる人に足裏をゆっくり押してもらうのも効果的です。足を強くたたいたり、もんだりすると筋肉を痛める恐れがあるので避けてください。


 !軽い運動や食生活で予防を


 予防としては、普段から太もも・ふくらはぎ・足首・足の指のストレッチや運動をするとよいでしょう。ストレッチをする場合は、できるだけゆっくり筋肉を伸ばしてください。その他、かかとの上げ下げ(つま先立ち)や、床にタオルを敷いて足の指でたぐり寄せるなどの運動も筋力訓練としてはよいでしょう。スポーツの前に準備体操を十分行うことも大切です。

 カルシウム、マグネシウムなどのミネラルや、ビタミン類を含んだバランスのよい食生活を心がけ、スポーツドリンクやミネラルウオーターなどをこまめに飲むようにしましょう。

 特に夏場は、冷房などで室内外の気温差が激しく、体温の調節がうまくできなくなり、熱中症によるこむら返りが起きる場合もあるので注意が必要です。

 予防をしていても頻繁に症状がみられたり、徐々に頻度が多くなる場合には、脊椎・脊髄の疾患(頸椎(けいつい)症性脊髄症、腰部脊柱管狭窄(きょうさく)症、腰椎椎間板ヘルニア、脊椎・脊髄腫瘍など)による神経症状の一部として足がつることもあります。甲状腺腫などの内分泌疾患や末梢(まっしょう)神経障害、血管病変などが原因となっている場合も考えられます。

 そのような心配がある場合には、まず整形外科などを受診して相談することが大切でしょう。

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