テーブルコーディネートされたあずまやで、三方湖産の川エビの揚げ焼きなどが出された「湖のビストロランチ」=26日、福井県若狭町鳥浜の縄文ロマンパーク

 記者が食をテーマにしたまちづくりの実践に挑戦する福井新聞の連載「まちづくりのはじめ方」の関連イベント「ふくいフードキャラバン」が26日、福井県若狭町の三方湖周辺で開かれた。メーンイベントの「湖のビストロランチ」では、湖畔にある縄文ロマンパークのあずまやを、おしゃれな野外レストランに“改装”。参加者20人が同町の里、山、海、そして湖の幸に舌鼓を打った。福井梅のワークショップや酒蔵見学も行い、「いにしえの里」を満喫した。

 キャラバンは連載を担当する記者が県内を歩き、地元の人たちとつくり上げていくイベントで、今回が3回目。地元の食文化の見せ方を工夫し、福井県を「すてきな田舎」として都会や海外に発信することを目指している。

 今回は「いにしえの里・WAKASA『湖のビストロランチ』」と銘打ち、若狭町産業課や同町の洋食店「和伊和伊(わいわい)亭」オーナーの竹中淳二さん(46)、料理家の藤本よしこさん(39)らの協力を得て準備を進めてきた。

 若狭町梅加工体験施設で開いた梅のワークショップでは、梅農家の田中信一・みそみ公民館長(66)が梅干しのシソ漬けのこつを手ほどきした。

 続いて県立三方青年の家に移動した参加者は、ランチメニューの一つのおにぎり作りに挑戦した。若狭町が提供したかみなか農楽舎産のコメと、名水百選の「瓜割の滝」でくんだ水を使って炊飯。福井梅の梅干しを具材に、おにぎりを握った。

 ランチ会場は藤本さんがテーブルセッティングを担当。黒く塗られた木の端材を天井からつるし、三方湖に浮かぶヒシをアクセントに飾り付け、真夏の若狭の風情をちりばめた。

 ランチは竹中さんがバーベキューグリルを使って対面で調理。三方湖産川エビ(テナガエビ)の揚げ焼きや若狭町産ジビエの串焼き、熊川くずでとろみを付けた同町産もずくスープなどでもてなした。竹中さんは「若狭町の食材は、とてもおいしい。余計なことはせず、シンプルに仕上げた」と話した。

 さらに1920年創業の鳥浜酒造を見学し、若狭の食文化と地酒の関係について理解を深めた。

 家族で参加した双子の姉妹の中村志穂さん(9)、志野さん(9)は「炊きたてのご飯は、いいにおいがした。初めて食べた川エビもおいしかった」と顔をほころばせていた。

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