昨年12月、左目の白目が赤く染まり、病院で結膜下出血と診断されました。ほっておけば治ると言われ、実際に5日間ほどで治りました。最近また赤くなり、今度はなかなか治りません。痛みはありませんが、今後も繰り返すのでしょうか。(福井市、68歳男性)

【お答えします】 蒔田潤 福井赤十字病院眼科部長

! 出血は数週間で自然に吸収

 結膜下出血は、結膜(白目の表面)の下に出血がたまり、白目が赤く見える状態をいいます。眼球は強膜(きょうまく)という固い膜に覆われていて、さらにその外側に結膜が緩くくっついています。そのため、強膜と結膜の間は少量の出血でも広がるので、見た目は重症のようになります。

 出血は、結膜下の細い血管が破れることが原因です。通常はすぐに止まりますが、たくさん出血すると白目全体に広がったり、血の塊で赤黒く盛り上がる場合もあります。

 いったん出た血は数日で消えることもありますが、たいていの場合、数週間で自然に吸収されて見た目も白く戻ります。特に有効な治療はなく、消えるのを待つことになります。

! 繰り返すなら全身疾患にも注意

 結膜下出血を何度も繰り返す場合は、目の心配もさることながら、全身の状態を確かめた方がよいでしょう。具体的には、高血圧、糖尿病などがあると出血しやすくなりますし、まれに白血病のような血液の病気が潜んでいる場合もあります。健康診断などを受けているでしょうか。血圧が高いと血管は切れやすくなりますし、糖尿病は全身の血管が高血糖のためにもろくなる病気です。

 これらの病気は自覚症状が乏しく、自分がかかっていることに気付かない場合が多いので注意が必要です。結膜下出血と診断を受けた病院で相談すると、血液検査をしてもらえるか、内科に紹介してくれると思います。

 また、心筋梗塞(こうそく)や脳梗塞になった後は、治療で血液を固まりにくくする薬を使っている可能性があります。薬が効き過ぎている場合もあるので、このような方は眼科と薬をもらっている主治医の両方に相談することをお勧めします。

 目自体の原因としてはドライアイ(乾き目)、結膜弛緩(しかん)症などが挙げられます。これらの病気はまず目薬の治療を続けることになります。また、結膜の血管が拡張する「充血」でも赤く見えますし、感染など紛らわしい病気もあります。近くの眼科で診断を受けるとよいでしょう。

関連記事