4月から地元の地区体協常任理事を務めている。体育祭などを取り仕切る重責だ。

 「勝ち負けはもちろん大事ですが、地域住民の交流の場でもあります。できるかぎり、出場したことのない人にお願いしましょう」

 6月1日の体育祭に向け担当地域の出場者を固める会合で、各町内の体協、婦人会、子ども会の面々に、無理を承知で協力を呼び掛けた。案の定、一同のテンションは低い。

 都市部、郡部を問わず、体育祭の人集めは厳しい。住民が減りつつある一方で、身の回りには娯楽があふれている。地域の行事に出るのが煩わしいという思いは、よく分かる。でも、もどかしい。とにかく参加してみれば楽しいのに、と…。

 そんなわけで、スマートフォンの無料通信アプリを使い体協メンバーと出場者を確認し合うのが、このごろの日課。予定していた人に断られるたび、補充が必要だからだ。本番が迫った今、確実に参加してもらえるだけでも、もう十分。そんな心境になってきた。

 競技種目の決定から、地区内の全戸に配るプログラムの仕分け、鉢巻き用のリボン切りまで、体協役員の役目は幅広い。集まりはたいがい、平日の夜。そういえば、わが上司は小学校PTAの元役員。体育祭も大切な地域づくりの一つだと理解してくれているはず。たまには早めの退社もアリ、ですよね。

 体育祭が成り立ってきたのは、地域の先輩たちが汗をかいたから。当事者になって初めて、その苦労が分かった。そうして「地域の一員」になる。今回のレストラン計画も、記者がまちづくりに関わる人たちの苦労を身をもって知り、壁を乗り越えて成長していく、そんな道を歩かないといけないのだろう。

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