福井テレビ「スーパーニュース」の毎週月曜日のコーナー「刻(とき)の風」に、まちづくり企画班も出演している。的確にリードしてくれているのが“局の顔”福田布貴子アナウンサー。無理を押して企画班に加わってもらい今回、初登場。

   ★★      ☆☆

 「これまでになかったような、面白い企画を考えているんですよ」。1月の打ち合わせの席上、山口デスクが切り出した。「マスコミも今こそ、市民と一緒に動かないと」と、高島記者。

 福井テレビと福井新聞との新しい連動企画がスタートする―。事前に、その程度しか聞かされていなかった私は、「はあ…」と曖昧にうなずきながら聞いていた。

 「一緒にまちづくりをしましょう。秋にレストランを開こうと思っています」

 まちづくり、そしてレストラン? 二つの言葉がなかなか、つながらなかった。レストランをつくることがなぜまちづくりになるのだろう。

 レストランを一つつくって、まちの何かが変わるのだろうか。次々と浮かぶ疑問に、記者の皆さんは根気強く答えてくれた。

 「まち」は、住む人、商う人、訪ねる人がつくる。レストランはそういった人々をつなぐ場所として設定するそうだ。さまざまな人に働きかけ、共感を得て、縁となり、結ばれる。その過程そのものがまちづくりなのだ、という考え方。

 「この企画は、ミステリー列車のようなものなんです。行き先も、立ち寄り場所も分からない。でも、それでいいと思うんです」と、山口デスク。なるほど、面白い。

 そうこうしているうちに、4月から連動企画がスタート。老舗の洋食店、まちおこしの仕掛け人、食のプロ。会いに行って話を聞いた。でも、私が何度も質問を重ねないと分からなかったコンセプトを、視聴者にどう伝えればいいのか…。

 はっと気付いて顔を上げた。思い悩み、シンプルな言葉や映像で表現する、その過程もまちづくりに関わることなのだと。

 もう、ミステリー列車に乗ってしまっている。企画班の仲間に入ったものの、何ができるか分からない。でも、それもまた、旅の楽しみ。

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