16歳男子のことで相談します。今年3月に「ジベルばら色粃糠疹(ひこうしん)」と診断されました。痛みがひどく、抗アレルギー剤の飲み薬を数種類試し、軟こうも処方されました。湿疹は2、3カ月でなくなりましたが、ほぼ全身の強いかゆみが続いています。飲み薬は朝起きられないなど副作用が強くて服用をやめました。長時間じっと座って我慢するのがつらく、学校にはほとんど行けません。小さいころのアトピー性皮膚炎が関係しているのでしょうか。(敦賀市、女性)

【お答えします】 光戸勇 県立病院皮膚科主任医長

!アトピー性皮膚炎が関係か

 ジベルばら色粃糠疹の原因は、よく分かっていません。ウイルスが原因ではないかとされていますが、はっきりとウイルスが同定されているわけではありません。体幹部を中心に、乾燥した角質がはがれ落ちる鱗屑(りんせつ)を伴う紅斑が多発します。通常は1~3カ月で自然に治り、かゆみもなくなります。

 ジベルばら色粃糠疹でもかゆみが出ることはありますが、少しかゆいという程度で、強いかゆみが出ることはまずありません。強いかゆみがずっと続いているとすると、他に原因がある可能性があります。

 かゆみは、肝臓や腎臓、糖尿病など、さまざまな病気や体の状態と関連して出てきます。ただ、ジベルばら色粃糠疹と同時に肝臓や腎臓も悪くなることは考えにくく、原因は他にありそうです。

 かゆみと関連がありそうなのは、小さいころのアトピー性皮膚炎です。アトピー性皮膚炎があった方は、大きくなって良くなっても、アトピー性皮膚炎がない人に比べて、少しの刺激でかゆみが出てくる可能性が高くなります。女性で水仕事や洗剤を使って手が荒れている方が多くいますが、同じようにアトピー性皮膚炎のある人は手が荒れやすいのです。

!薬の種類、時間、量を考え治療

 ご相談の方は、以前アトピー性皮膚炎があり、皮膚が刺激に対して敏感になっているところに、ジベルばら色粃糠疹になったため、かゆみが強く出てきたと考えられます。ジベルばら色粃糠疹が消退すると、少し遅れてかゆみも改善するのが通常ですが、皮膚の状態や治療の仕方などで個人差がありますので、かゆみが治まるのが遅れているのかもしれません。

 治療については、強いかゆみがある場合、外用剤の非ステロイドのかゆみ止めでは十分な効果が期待できません。処方された抗アレルギー剤の内服薬の服用をやめているとのことですが、服用しなければ効果は出ません。朝起きられないなど副作用が強いようですが、薬剤の種類を眠気の少ないものに変えたり、服用する時間、量などを考えて治療してはいかがでしょうか。

 かゆみ止めは、服用を続けることによって眠気があまり気にならなくなる場合もあります。皮膚科専門医の受診をお勧めします。

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