2年ほど前から足の裏がとても熱く感じ、真冬でも布団から出して寝ています。手で触ると何でもないのですが、そばに発熱器があるような強烈な熱さを感じます。足を高くして寝るか、夜明けごろになると落ち着きます。日中もほてり、足の甲や指を曲げると、皮膚がごわごわして分厚く感じます。何か対処法はないのでしょうか。(越前町、86歳男性)

【お答えします】 濱野忠則 福井大医学部神経内科准教授

! 末梢神経障害、むずむず足症候群か

 2年前から夜間に足の裏がとても熱く感じるのですね。しかし触っても熱くなく、また、足の甲や指を曲げるとごわごわする感じもあるようですね。さぞかしご心配だと思います。

 考えられる疾患を説明します。まず、末梢(まっしょう)神経障害という病態が考えられます。神経の枝が悪くなり、痛みやしびれ、ほてりが生じるものです。特に長い神経に障害が起きやすいため、最初に足の先に症状が出る場合が多いようです。

 また、相談の症状は、むずむず足症候群という概念にも近いように思います。これは夜間や寝ている時に下肢に不快な異常感覚(ほてる、むずむずする、針で刺されるなど)が生じるため、じっとしていられず、下肢を動かさずにはいられない疾患です。

 相談者の年齢では何らかの病気に伴って、むずむず足症候群が生じる場合がほとんどです。原因となる疾患は、パーキンソン病などの神経変性疾患、末梢神経障害、脊髄障害、鉄欠乏が有名です。

 また、糖尿病、腎不全、膠原(こうげん)病(シェーグレン症候群、強皮症、関節リウマチ)、慢性肝疾患、胃の手術後に生じるビタミン欠乏など、末梢神経障害の原因となり得る疾患に合併する場合も多いです。ドーパミン遮断薬、抗うつ薬の副作用も考えられます。その他、下肢静脈瘤、閉塞(へいそく)性動脈硬化症などの血管の異常も、ほてりの原因となることがあります。

! 内科的な病気がないか検査を

 まずは近くの病院の神経内科、あるいは内科を受診し、内科的な原因となる疾患がないか、きちんと検査を受けることが望ましいです。末梢神経障害や、むずむず足症候群の原因となり得る疾患の治療によって、症状が緩和する可能性もあります。考えようによっては、足のほてりから内科的疾患が早期に発見できるチャンスかもしれませんよ。

 足の裏のほてりに対しては、むずむず足症候群の場合はパーキンソン病治療薬(ドーパミンアゴニスト)、抗てんかん薬(クロナゼパム、ガバペンチン)が有効な場合もあります。

 その他、自分で工夫できることをどんどんした方がよいと思います。例えば、足を高くして寝るのが効果的でしたら、それを続けるとよいと思います。ジェットバスや青竹踏み、病院で処方された唐辛子入り軟こうを使ったり、寝る時に患部に冷湿布を貼るなど、自分で試して有効だと思う方法をぜひ取り入れてみてください。

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