財政事情や事業縮減について福井市民に理解を求める東村新一市長=6月4日、福井市議会議場

 福井県福井市の東村新一市長は6月4日開会した定例市議会で、大雪対策に伴う財政悪化について改めて市民に陳謝した。財政再建に向けては、今年が福井地震70年の節目に当たることに触れ、「不死鳥福井の市長として、市民生活や市政運営に支障が極力出ないよう全力を尽くす」と決意表明した。

 東村市長は提案理由説明で、昨年度決算で約2億円の赤字を見込んでいると説明し、「大変遺憾。市政を預かる身として市議会、市民の皆さまに申し訳なく思っている」と陳謝した。その上で「不急な事業を中止、縮減するなどし、本年度中に財政状況を立て直したい」と述べ、財政調整基金の一定額積み立てなどを盛り込んだ財政再建計画を策定するとした。

 また、1948年6月の福井地震で、当時の熊谷太三郎市長が「百難屈せず、百折撓(たわ)まず」を掲げて復興に邁進(まいしん)したことを引き合いに出し、自身も財政健全化に全身全霊を注ぐとした。

 2019年4月を目指している中核市移行については「市がさらなる発展を遂げるため一刻も早く、という考えに変わりはない」と述べた。

 本会議後、東村市長は記者団の取材に応じ、職員給与削減に関する議案の開会日の提案を見送ったことについて「(現段階では労使交渉で)方向性をすっきりとした形にできなかった」と説明した。

関連記事