日本酒造りのプロジェクトに取り組む学生たち

はじめまして。ゆるパブの監事を務める、福井大学産学官連携本部 准教授の竹本です。2017年度に実施した日本酒づくりプロジェクトは、福井新聞をはじめとして、いろいろなところで取り上げていただきました。この1年間を振り返って、担当した教員の目線で記事を書かせていただきたいと思います。

■デジャブ?打合せをしたかのようなコント的受け答え

福井大学生が中心となって作った純米大吟醸酒「福の愉」、プロジェクトに取り組む前に想定した質問の数々が、見事に学生から出てきました。

(1)「どこに発注するのですか?」「発注しないよ!」

(2)「価格を決めたいので、原価を教えてください!」「原価か、計算が難しいな。もう原材料部分はゼロとみなしていいんでね?」

(3)「お酒が出来てないので、営業をはじめられません!」「出来てからじゃ、もう遅いよ!」

あまりにも当初の想定通りで、デジャブのような、またはコントのようなやり取りをしている感覚でした(笑) これらについて、振り返ってみたいと思います。

■誰がするの?私たちです!

 (1)のやり取りは、次のような背景から来ています。日本酒の原料となる酒米のこと、そもそも日本酒が普段食べている米とは違う「酒米」からできることを知る学生が少なかったのですが、酒米「山田錦」から作ると聞くと、次は「どこ産ですか?」という質問がきました。いやいや、どこかから買い付けるんじゃないのです。みんなでつくります。だから福井県産になりますよ!ラベルのデザインや印刷をするというと、「どこに発注するのですか?」と聞かれます。いやいや、学生がデザインして、印刷して、切って貼ります!モノって、天から降ってくるわけでもなければ、自動的に完成するわけでもないですよ。学生のつくった日本酒というからには、自分たちが作らなきゃ、完成品は存在しないのです!

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