バドミントンの女子ユーバー杯決勝、タイ戦のシングルスでストレート勝ちし、笑顔を見せる山口茜=2018年5月26日、バンコク

 バドミントンの団体世界一を決める国・地域別対抗戦の女子ユーバー杯は5月26日、バンコクで決勝(3戦先勝方式)が行われ、第1シードの日本が初優勝を狙った地元タイを3―0で下し、1981年大会以来37年ぶり6度目の優勝を果たした。第1試合のシングルスで前世界ランキング1位の山口茜(福井県立勝山高校出身、再春館製薬所)が2013年世界選手権覇者のラチャノック・インタノンにストレート勝ち。続くダブルスで世界ランク2位の福島由紀、広田彩花組(岐阜トリッキーパンダース)、シングルスで昨年の世界女王の奥原希望(日本ユニシス)がそろって2―0で勝った。

 相手のショットがネットにかかると、コートで全員が歓喜の円陣をつくって跳びはねた。地元タイとの決勝でアウェーの雰囲気をはね返して1ゲームも落とさずに圧勝。先陣を切った山口は「(大会)序盤からいいパフォーマンスができていなかった。少しは返せたかな」とはにかんだ。

 タイは準決勝で3連覇中の中国を破り、勢いに乗っていた。観客も1プレーごとに「タイランド!」と大きな声援を送って後押し。それでも山口は動じなかった。2013年世界女王ラチャノックに揺さぶりをかけ続けて、主導権を握り「勢いを止められて良かった」と納得顔だった。

 続く福島、広田組も勝ち、奥原も危なげなく試合を進めると、地元のファンも静かになった。

 厚い選手層が信頼感を生み、それぞれが自らのプレーに集中した。奥原が「後ろに頼りになる先輩がいるので出し切ることだけ考えた」と言ったように、ダブルスにはリオデジャネイロ五輪金メダルの高橋礼華、松友美佐紀組が控えていた。

 圧倒的な内容で優勝候補筆頭と言われたプレッシャーもはねのけ、日本は世界一にふさわしい実力を示した。

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