日本ピーエスなどが施工した天城橋。熊本県上天草市と宇城市をつなぎ、ソリッドリブアーチ橋としては国内最長となる(日本ピーエス提供)

 橋梁などコンクリート構造物設計施工の「日本ピーエス」(福井県敦賀市若泉町、有馬浩史社長)などが施工した、熊本県上天草市と宇城市をつなぐ「天城橋」が完成し、5月20日に供用開始された。「ソリッドリブアーチ」と呼ばれる形式の橋では国内最長となる。

 国と熊本県が整備を進める熊本天草幹線道路(約70キロ)の一部である自動車専用道路「大矢野バイパス」(3・7キロ)区間にあり、橋長463メートル、幅員9・5メートル。横河ブリッジなどと共同企業体(JV)を組み2014年7月に着工、18年3月に完成した。これまで国道1本に依存していた熊本方面と天草方面をつなぐ2本目の道路となり、渋滞緩和や災害時の代替路として期待される。

 天城橋は、現在ある「天門橋」の北側に施工した。真下が船の航路のため橋脚の間隔を大きくする必要性があり、さらに経済性や耐震性、耐風性などの観点から「ソリッドリブ鋼PC複合アーチ」形式を採用。橋桁は中央部が軽量の鋼、両端部は強固なコンクリートの複合構造で、アーチ部はソリッドリブと呼ばれる箱形の鋼部材で構成している。

 日本ピーエスは両端部を担当。橋脚部からコンクリート桁を徐々に延伸し、ピアノ線で補強していく方法で計200メートルを施工した。複合部材の接続部分は複雑な構造設計となったが、施工に際し同社の技術を駆使した。

 橋の名称は人気投票が行われ、20日に発表された。

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