「ただれ目」で相談します。右目の眉毛の下からまぶたにかけて赤くなり、かゆみがあります。皮膚がかさつき、筋状に割れて出血したり、表皮がぽろぽろとはがれて、引きつるような痛みもあります。ひどくなったのは最近ですが、このような状態が2年以上続いています。眼科で処方されたステロイド軟こうを塗っていると少し良くなるのですが、副作用が心配で塗るのをやめると再発し、治る気配がありません。根本的な治療はないのでしょうか。また、眼科、皮膚科のどちらを受診すればよいのでしょうか。(敦賀市、62歳男性)

【お答えします】 長谷川義典 県済生会病院皮膚科主任部長

! まぶたの皮膚炎か 摩擦を避けて

 ご相談の症状は基本的に、まぶたの皮膚炎のように思われます。皮膚炎の症状は▽赤くなる(紅斑(こうはん))▽赤いぶつぶつができる(紅色丘疹(こうしょくきゅうしん))▽かさかさする(落屑(らくせつ))▽亀裂ができる▽じくじくする(滲出(しんしゅつ)液が出る)-などの発疹を伴い、かゆいという自覚症状があります。

 ご相談の方の経験通り、ステロイド外用剤で改善します。しかし、原因が継続していると、しばしば再発し症状が繰り返します。ただし、原因といってもさまざまで、中には除去しがたいケースもあります。

 季節的に再発し悪化する場合は、花粉症の可能性があります。スギ花粉が原因ですと2月下旬ごろから始まりますが、くしゃみや目のかゆみなども伴うことが多いでしょう。他にもヒノキやイネ科の雑草などさまざまな花粉症が知られており、発症時期は春、夏、秋と種類によって異なります。

 季節性がないようでしたら、日常生活で触れる機会のあるもの、例えば植物、化粧品、塗装、革製品、金属製品などのかぶれも考えられます。場合によっては目薬や治療として使用している薬のかぶれという場合もあり得ます。

 明確な原因がなくとも、ついこすってしまうという癖でも皮膚炎は起こりますので、極力摩擦は避けるべきでしょう。

! 皮膚科、眼科が連携して対処

 まぶたの皮膚炎の治療には、一般的に眼科用のステロイド外用剤が使われます。眼科用ですので目に対する副作用は軽減されており比較的安心です。しかし、改善が悪い場合は皮膚科用の湿疹治療剤を使用することもあります。

 かゆくて目をこすってしまうことにより、白内障や網膜剥離といった目の疾患になることもあります。また、ステロイド外用剤の副作用として緑内障も注意が必要です。長期化した場合は皮膚科、眼科が連携して管理することが望ましいでしょう。

 今回のご相談の症状とは異なりますが、まぶたが慢性的に赤く腫れる症状は膠原(こうげん)病の一種である皮膚筋炎や甲状腺の病気などがあります。

 まぶたの赤み、腫れなどがある場合は、こういった疾患との鑑別なども含めて皮膚科で診察を受け、可能であれば眼科と連携して目の合併症の有無をみるための検査も受けることが望ましいでしょう。

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