福井地裁

 福井地裁は4月26日、事件の手続きのため複数の当事者が事前に納めた切手の残りを返さず、別の事件に使用するなど不適切な処理を行ったとして、50代男性書記官を懲戒免職処分にした。福井地・家裁で職員の懲戒免職は初めて。

 地裁によると、この書記官が昨年4月以降に担当した五つの事件で、それぞれの当事者から預かっていた切手のうち、使用しなかったため返すべきだった計1万3242円分を他の事件処理のために使い、残った分は廃棄した。記録上では返還したことにし事実を隠蔽していた。

 書記官が所属する部署の点検で発覚した。書記官は「事務処理が面倒だった。多大な迷惑をかけ深く反省している」と話しているという。

 地裁は当事者に謝罪した上で切手を返還したが、前任地を含めて切手を返したか不明な事件が他にも16件(計3万9123円分)あり、返還を検討している。弁済に必要な費用はすべて書記官に求める。

 また、書記官は今年1月11日から正当な理由なく欠勤を続けていた。

 倉田慎也所長は「法規を順守し、適正な事務処理を行うべき書記官がこのような行為をしたことは誠に遺憾。職員に対する指導監督を改めて徹底したい」とコメントした。

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