目の血管が切れたのか真っ赤に充血します。今までにも何度か同じことがあり、放っておくと数日で治ります。これまで痛みはなかったのですが、今回は目を動かすと痛みを感じます。白内障や緑内障など目の病気や脳卒中などの危険がないか心配です。原因や日常生活の注意点を教えてください。(あわら市、63歳女性)

【お答えします】 稲谷大 福井大医学部眼科教授

! 結膜下出血の可能性が高い

 お話から推察すると、結膜下出血の可能性が高いです。結膜は白目の表面にある粘膜で、体に例えると皮膚に当たります。この目の皮膚(結膜)の毛細血管が破れて血液があふれだし、白目が赤く染まってしまうのが結膜下出血です。

 白目は色が白いので、血の色で真っ赤に染まり、鏡を見ると大変気になり、他の人に「目が赤いよ」と言われて心配される方もいます。白目が鮮やかな赤色に染まり、見た目は派手ですが、すねなどにできる青あざと同じようなものなので、2週間ぐらいすると必ず治ります。

! 結膜にたるみ 中高年女性に多い

 結膜下出血は、ご質問の方のような中高年の女性に多いといわれています。日常生活で結膜下出血が起こりやすい行動としては、徹夜で仕事をした時や目をこすった時、まばたきの摩擦でも毛細血管が切れて、結膜下出血になる場合があります。1回治ってから、数カ月後に同じ場所の毛細血管が切れて、結膜下出血を繰り返すこともあります。

 結膜は皮膚のようなものです。年を取るにつれて皮膚にしわが寄っていくように、結膜もしわが寄ってたるんでいきます。結膜にたるみがあると、まばたきの摩擦でこすれて、結膜の毛細血管が破れやすいので、中高年の女性に結膜下出血が多く、かつ繰り返すことが多いのは、そのためだと思います。

 また、白血病などの血液疾患の方や脳梗塞の治療のために血が止まりにくくなる薬を服用している方も、結膜下出血を繰り返しやすいです。

! 治療は必要ないが眼科受診を

 結膜下出血がひどいと、痛みを伴うこともありますが、病気の範ちゅうには入らなので、特に治療は必要ありません。

 当然ながら、目が充血する病気には、結膜炎やぶどう膜炎、内頚動脈海綿静脈洞瘻(ないけいどうみゃくかいめんじょうみゃくどうろう)、緑内障の急性発作などさまざまな疾患があるので、近くの眼科で診察を受けてください。

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