全国に先駆け福井県内で始まった「英語科」の授業。県教委が作った教材を使って進められた=4月13日、福井県越前市味真野小

 全国に先駆けて福井県内の小学6年生で本年度から英語が教科化された。越前市味真野小で4月13日、同校で最初の「英語科」の授業があり、2020年の東京五輪を題材に児童が楽しくコミュニケーションした。

 全国の小学校では既に5、6年生で週1時間、「話す」「聞く」の英語活動が行われており、20年度から週2時間の正式教科となる。県教委は6年生について、「5年生で英語活動を経験しており準備ができている」として、教科化を2年前倒しした。

 味真野小6年1組の授業は、担任の棟田雅巳教諭(51)が指導した。県教委が作ったさまざまなスポーツのイラストと英単語が書かれたカードを使い、その競技が東京五輪で見られるかどうかを英語で尋ねながら進めた。

 棟田教諭が「I want to watch baseball. What do you want to watch(私は野球が見たいです。あなたたちは何が見たいですか)」と尋ねた。「want to(~したい)」というフレーズを学ぶのは初めて。児童は戸惑っていたが、1人が「I want to watch track&field(私は陸上が見たいです)」と答えると、意味を理解した様子で次々と答えた。さらに児童がペアになって質問と回答を繰り返した。

 金子潤君(11)は「発音が苦手だけど、きょうは手を挙げて発表できた」、酒田希渉さん(11)は「隣の人と英語で会話し、相手の言っていることが理解できて楽しかった」と話していた。

 県教委と民間企業が共同で作った指導案をアレンジしたという棟田教諭は「児童がどこでつまずくか読めず、時間配分が難しかった」と振り返り、「ジェスチャーを交えるなどさらに工夫したい」と意欲をみせた。北川三恵子校長(59)は「自分の思いを英語で伝え、やりとりできる子どもを育てたい」と話した。

 県内の小学校では、5年生が本年度から英語活動を週2時間に増やし、来年度に教科化する。3、4年生は本年度から週1時間の英語活動を行う。3~6年生で授業が週1時間増えるため、各校は2時間目と3時間目の間の長めの休み時間や掃除の時間を削ったり、総合学習の一部を活用するなどして確保している。

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