卵や乳製品を使わないパンを販売している小林志穂里さん=福井県坂井市坂井町長屋の「ぴんぽんぱん」

 福井県坂井市坂井町長屋の小林志穂里さん(37)が、地元の食材を使ったパンとポン菓子を販売する店「ぴんぽんぱん」がじわりと人気を集めている。卵や乳製品を使っていないのが特長で、市販のパンが苦手な人にも食べやすいと好評。小林さんは「1人で作っているため生産数に限りはあるが、誰でも食べやすいパンを提供していきたい」と話している。

 小林さんは福井高専専攻科卒業後、県内企業に就職したが、感覚過敏で体調不良になりやすかったことから、会社勤めではなく自分で働く場所を作ろうと決意。子どものころからグルテン含有量の多い小麦が使われたパンを食べられなかったため、誰でも食べられるパン作りを志した。5年前から独学で研究し、昨年9月に自宅敷地内の小屋をリフォームして開業した。

 開発したパンはグルテン含有量の少ない県産小麦「ふくこむぎ」を使用。「市販の一般的なパンが苦手な人でも食べられる」という。福井県立大学が開発した梅酵母を混ぜ、発酵に時間を掛けることで柔らかくもっちりしたパンを実現した。ただ、1日に提供できる数は30~50個という。

 店では約40種類のパンを日替わりで8、9種類ずつ販売している。円柱状の「豆乳丸食パン」(税込み300円)は、「竹田の油揚げ」で知られる谷口屋(坂井市)の豆乳や、越前塩などを使っており、小ぶりでほんのりとした甘さが人気。宣伝はしていないが、口コミで評判が広がっている。3月からは予約販売も始めた。

 営業時間は午前9時~午後5時。火曜、日曜が定休日で祝日は不定休。水曜はポン菓子販売のみ。パンの予約は豆乳丸食パンを含む4種類で、水曜午前9~午後5時に受け付けている。

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