カタクリの花の蜜を吸うギフチョウ=30日、福井市の足羽山

 木漏れ日が差し込む福井県福井市の足羽山で、市天然記念物のギフチョウがひらひらと舞い始めた。蜜に誘われ、カタクリの“薄紫のじゅうたん”を行ったり来たり。春らしい命の共演が繰り広げられている。

 うつむきがちに咲く花がはかなげなカタクリは、さながら「春の妖精」。群生地が点在する足羽山では陽気で一気につぼみが開いた。同じ頃姿を現すギフチョウは黄と黒の縦じまに赤やオレンジの斑紋が映える。

 3月30日は、足羽山南側の山肌にある群生地を3、4匹のギフチョウが飛び交い、花から花へと移っては蜜を吸っていた。散策に訪れていた福井市の鉾之原美鈴さんは「春が来たと感じる。今年は大雪だったからいつもよりうれしいね」と笑顔で話していた。

 市自然史博物館によると、足羽山のカタクリは4月上旬ごろまで、ギフチョウは同中旬ごろまで楽しめる。

 
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