ペットボトルなどのごみが散乱する日野川河川敷=23日、福井市

 雪解けを迎え顔を出したのはごみの山だった-。昨年10月末に福井県内を襲った台風21号の影響で、九頭竜川の上流や中流からごみが流れ、福井市内の河川敷を覆った。管理する国は大雪により中断していた清掃作業を再開、出水期の6月までには終えたい考え。ただ、全体量はいまだに把握できず、見通しは立っていない。

 国土交通省福井河川国道事務所は、九頭竜川は河口から31キロ(坂井市―福井市―永平寺町)、日野川は九頭竜川との合流地点から上流11キロ(福井市)を管理している。そのほぼ全域の河川敷にペットボトル、空き缶、プラスチック容器や土砂などが漂着した。特に九頭竜川下流が多いという。

 同事務所の担当者は「上流や中流で捨てられたごみが一気に下流に集まり、全体量が把握できないほど漂着している」と説明。委託業者が清掃作業を進めてきたが、大雪でごみが埋まった2月は収集できなかった。大雨で再び増水すればごみは海に流れ出す可能性が高く、出水期の6月までにごみを除去できないと判断した場合、業者数を増やすなどして対応する予定だ。

 見かねた釣り人やその家族らも清掃に協力。30人ほどが3月11日、福井市布施田町や大安寺小裏の河川敷で約300袋分のごみを拾い集めた。

 参加した市内の会社員男性(43)は「これだけ拾っても気休め程度。雑草が少なく拾いやすい今がチャンスで、もう1回ぐらい活動できればと思っているがなかなか難しい。海に流出する前に行政も積極的に動いてもらいたい」と話した。

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