強風にあおられてなびくタイヤ店ののぼり旗=1日午前11時5分ごろ、福井市開発5丁目

 福井県内は1日、急速に発達した低気圧の影響で県内全域で台風並みの強風が吹き荒れ、JR北陸線は特急サンダーバードとしらさぎの上下全80本が運休。嶺北地方で計約千戸が一時停電するなど県民生活が混乱した。

 福井地方気象台によると、最大瞬間風速は坂井市三国町で28・6メートル、大野市で24・6メートルと、いずれも3月の観測史上最大を記録した。福井市では最大瞬間風速29・3メートル、敦賀市では同26・2メートルを観測した。

 JR西日本金沢支社によると、北陸線は特急の運休のほか、普通列車も6割程度に間引き運転、最大約3時間の遅れが出た。越美北線は計9本の運転を取りやめた。福井鉄道やえちぜん鉄道もダイヤが乱れた。

 北陸電力福井支店のまとめでは、強風による倒木などが原因で、南越前町や越前町で約680戸、坂井市坂井町で約240戸、鯖江市で約80戸が一時停電した。

 越前市によると午前8時半ごろ、市内の病院を訪れた71歳女性が風にあおられ転倒、足の骨を折る重傷を負った。

 越前市で空き店舗の屋根板が飛び、走行中の軽乗用車に当たったほか、勝山市で土蔵の屋根が飛ばされた。越前町朝日小の校舎屋根の装飾材が約15メートルにわたって剥がれた。いずれもけが人はなかった。鯖江市吉川小は一部学年の終業を繰り上げ、一斉に下校させた。

 2月の大雪で倒壊したビニールハウスも強風にさらされ、福井市の男性(42)は「次は強風か…という感じ。骨組みが飛んで周辺の家や近くの道路を走る車に影響が出ないか心配だ」と不安そうに眺めていた。

 同気象台によると、2日は曇り一時雨か雪の予報だが、週末は気温が上がり晴れ間が広がる見込み。

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