買い物客が買いだめした影響で空きが目立つスーパーの商品棚=11日、福井市のショッピングセンター、ベル内の「アル・プラザベル」(同店提供)

 37年ぶりの記録的な大雪は福井県内経済に大きな打撃を与えた。交通網の寸断で物流はまひ。小売店には商品が届かず県民生活は混乱し、企業は活動を縮小せざるを得ない事態に陥った。

 「1週間以上も仕入れに影響が出たのは初めて」。こう話すのは福井市のショッピングセンター、ベル内のスーパー「アル・プラザベル」の食品店長を務める伊達清和さん。通常は1日8台のトラックが商品を届けに来るが、6日は午前に1台来ただけ。商品はみるみる底を突いた。

 入荷が回復してきた10日以降、再び大雪の予報が出ると市民が買いだめに走った。客単価は通常時の2倍以上の5千~1万円となり、商品棚は軒並み空っぽ。「まさに爆買い。お客さんもパニックになっていたのだろう」

 県中小企業団体中央会の芹澤利幸・企画振興課長は「物流が広域化したことで大きな影響が出た」と分析し「地場のものを地元で回す仕組みを整える必要がある」と域内流通の重要性を訴える。実際、JA越前丹生の直売所「丹生膳野菜」(福井市)は、地元農家からの出荷が途絶えることはなかった。上野誠店長は「量は少なかったが、ありがたかった」と振り返った。

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