登校拒否を経験した3人の子を持つレイコさんが発刊したエッセー集「学校へ行かない」

 わが子が3人とも登校拒否を経験した福井市の女性が、当時の思いをつづったエッセー集「学校へ行かない」を発刊した。自分を責める気持ちにさいなまれながらも、学校教員らの支えで親子一緒に成長していった日々を記録。「同じことで悩んでいる親に、助けてくれる人がいることや悩んでいるのはあなた1人だけではないということを知ってほしい」と話している。

 女性は17~22歳の3人の子を持つペンネーム、Reiko(レイコ)さん(47)。現在は会社や学校に通っている3人とも、小学生や中学生の時に登校拒否になった。エッセーは3人がそれぞれ自発的にやりたいことを見つけ始めた6年前から、登校拒否時の頃を思い出し書き始めた。

 40編のエッセー集には親としての自責の念と学校へ行かないことを受け入れようとする気持ちが入り交じる。「育て方を間違ったの?」「みんなできることをなぜうちの子はできないの?」。自分を責め、また子どもを責めた。それでも学校に行ってほしいという思いや勉強することの意味と向き合いながら、「学校に行くことがゴールではなく、子どもが大人になったとき、自分の人生これで良かったなと思えること」などと何度も前を向く姿が記されている。

 執筆の動機となった周囲の支援にもページを割いた。放課後に登校していた息子と親身に向き合い、やりたいことを見つけてくれた教員、「ライフパートナー」として子どもに寄り添ってくれた福井大生、フリースペースを紹介してくれたカウンセラー…。登校拒否のことを打ち明けるのは勇気がいるが「子どもがいろんな大人から愛情をもらえるのはすてきな社会」とつづっている。

 レイコさんは「母として悩み、わらにもすがる思いで無い道を探すように歩んできた」と振り返る一方で、多くの人に助けられたことや子どもと長い間向き合えたことに意義を感じている。続編も検討しており「自分が元気で幸せでいることが子どもたちにとってうれしいことだと思う。模索は一生続くと思うが、悩みながら楽しく今を生きたい」と話している。

 エッセー集は800円(製本代)で福井市三郎丸1丁目の「早起きぱん屋さん」(日曜定休)に置いている。問い合わせはレイコさんが市内の女性らと不定期発刊している「あっぷる便り」のフェイスブックページから。

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