福井県坂井市丸岡町上竹田の国道364号で7日正午ごろ、雪に埋もれた車内で富山県の会社員男性(19)が一酸化炭素中毒や低体温症で死亡した事故に関連し、道路管理者の福井県三国土木事務所が、現場周辺で別の車の立ち往生を7日未明に把握しながら、除雪の指示は正午まで遅れたことが10日、三国土木への取材で分かった。

 三国土木は9日の取材に対し「立ち往生を把握したのは7日正午ごろ」としていたが、10日になり「消防から7日未明に連絡を受けたことを記したメモが残っていた」と回答を修正した。嶺北消防本部は6日午後11時ごろと7日午前1時ごろ、三国土木に連絡したと説明していた。

 当時の除雪対応について三国土木は、国道364号の南側入り口に至る県道が渋滞しており、現場にたどり着ける業者を見つけて除雪を指示したのが正午になったと説明。「各地で大型車の立ち往生が相次ぎ、国道364号に手が回らなかった」としている。

 また、男性は7日午前9時半に「雪山に乗り上げて動けない」と110番通報していたが、坂井署は三国土木に通報内容を伝えていなかったことも分かった。同署は通報前の午前3時半と同8時半、現場周辺で立ち往生していた別のドライバーからの通報を受け、三国土木に除雪を依頼。既に除雪に向かっていると判断し、男性の件は三国土木に伝えなかったとしている。

 三国土木は、坂井署からの2度の除雪依頼は「メモが残っておらず確認できていない」としている。

 110番通報を受けた県警通信指令課と坂井署が、男性に一酸化炭素中毒への注意を促していなかったことも判明。坂井署は通報の約2時間半後から複数回電話したが、つながらなかったという。

 男性は滋賀県内を6日に出発、富山県内の自宅に向かっていた。三国土木から除雪を指示された業者の作業員が7日午後6時40分ごろ、坂井市丸岡町上竹田の国道364号近庄トンネル北側400メートルの軽乗用車内で発見した。

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