運行の見通しが立たず、雪が積もったままの車両が並んだ京福バス福井営業所=9日、福井市(福井新聞社ヘリから撮影)

 大雪の影響で運休している路線バスの全線復旧時期について京福バスの天谷幸弘社長は9日に開かれた福井県大雪災害対策本部会議で、1981(昭和56)年の五六豪雪当時の状況を参考に1カ月以上かかるとの見通しを明らかにした。圧雪や段差で道路状態が悪く、通行できる幅が狭いために大型車同士がすれ違いできないのが理由。行政による道路除雪の遅れで、運行開始時期の目標も示せない状況となっている。

 京福バスは県内で70路線走っている。早期の全線復旧を目指しているが、天谷社長は「道路の除雪幅が狭く、大型車同士がすれ違う際に圧雪で車体が傾くとぶつかる恐れがある。乗客の安全を確保できないため、どの路線も運行できない」と述べた。五六豪雪では「全路線の13%ぐらいで運行を開始し、約1カ月後の1月25日ごろに82%ぐらいになった」とし、今回も全路線で減便も含めバスが走るようになるには1カ月以上かかる可能性を示唆した。

 その上で「今回も1カ月ぐらいかけ、運行路線を少しずつ増やしていきたい」と説明した。まずは福井市内の運動公園線、学園線、コミュニティーバスすまいる東ルート(城東・日之出方面)、県立病院や県済生会病院に向かう路線の運行を始めたいとした。

 このほかの課題として「道路状態が改善されてもバス停が雪に埋まっており、場所によってはどこにあるのか分からない状況。乗客が待つスペースもない」と強調。バス停などの除雪についても西川一誠知事に支援を要請した。

 一方、福鉄バスは9日、運休していた10路線のうち▽鯖浦線▽池田線▽南越線▽白山線▽武生越前海岸線▽王子保・河野線―の6路線で減便などしながら運行を再開した。運休している4路線はいずれも福井市内を走っており、同社の担当者は「生活道路の除雪が進んでいない。現状のままでは厳しい」としている。

関連記事