立ち往生する車=6日午後5時10分、福井県坂井市

 記録的な大雪により6日、福井県内の製造業者は出勤できた従業員で生産ラインを回す一方、安全確保のため休業を判断するメーカーも相次いだ。

 音響映像機器製造販売のオリオン電機(越前市)は生産ラインの一部を除き、休業措置を取った。担当者は「従業員の安全が第一。帰宅困難も予想される」と説明。「顧客に迷惑がかからないよう限定的な生産は行うが、開発や管理部門などの従業員は帰宅するよう指示した」とした。照明器具など製造のパナソニックライティングシステムズ福井工場(坂井市)も安全確保のため、関連会社を含め約300人の従業員に出勤しないよう緊急連絡網で伝達した。

 電子部品製造の福井村田製作所(越前市)は、交通障害で遅刻を余儀なくされた従業員は多くいたが、通常通り工場は稼働した。ただ、さらなる大雪が見込まれることから災害対策委員会を開き、「従業員の安全を最優先に配慮」し、6日の夜勤帯と7日の日勤帯での休業を決めた。スマートフォンの部品製造で工場は24時間フル稼働が続いている。担当者は「生産には響くが、材料の一部が入ってこない。天気予報をにらみながら再開を判断することになる」とした。

 坂井市の繊維関連の製造業幹部は「雪かきで手いっぱい。交通網は寸断され、製品の出荷はもちろん、原材料の仕入れもできない」とため息交じりで話した。

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