えちぜん鉄道と福井鉄道の相互乗り入れ便=2017年7月24日、福井市の福大前西福井駅

 えちぜん鉄道三国芦原線と福井鉄道福武線の相互乗り入れについて両社は、実質2年目となる本年度の昨年12月末まで9カ月間の利用実績をまとめた。福井市の田原町駅をまたいで鷲塚針原(福井市)―越前武生(越前市)間の直通区間を移動した利用者数は約10万8千人で、年間ベースで初年度となる2016年度同期を約6千人上回った。日常的に電車を使う通学定期や回数券の利用者増が押し上げ要因となった。えち鉄、福鉄それぞれの活性化連携協議会が31日発表した。

 昨年12月末までは順調に推移したが、今年1月中旬の大雪では、相互乗り入れ便は運休や大幅遅れが断続的に発生した。路面軌道に消雪設備がなく、除雪車が老朽化していることや、踏切や路面軌道の交差点内での圧雪除去に時間が掛かったことが主な原因となった。両社は「この教訓を生かし、降雪時の安定運行確保に努める」としている。

 利用者数は各種切符の発売枚数から計算した。約10万8千人の内訳は片道切符と往復切符、回数券、定期券の一般利用者数が約10万4千人で、16年度同期に比べて約9千人増えた。一方で土日、祝日にえち鉄、福鉄の全区間を乗り放題で移動できる共通一日フリー切符の利用者数は、約3千人減の約4千人だった。

 一般利用者が増えたのは、通学定期利用の順調な伸びが大きな要因。累計有効枚数は1017枚と16年度同期を151枚上回った。丹南方面から福井商高や啓新高に通う生徒が、学校近くの福大前西福井駅まで乗り換えせずに通学できるのが好評の理由だ。

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