日本ピーエスが手掛けた海老名南JCT(右)。大きなカーブで高度な技術が求められた=神奈川県

 橋梁などコンクリート構造物の設計施工の「日本ピーエス」(福井県敦賀市若泉町、有馬浩史社長)が施工した、神奈川県の新東名高速道路の海老名南ジャンクション(JCT)の橋梁が完成し28日、同JCT―厚木南インターチェンジ(IC)が供用開始された。同JCTとつながる東名高速の海老名JCTや厚木IC付近は国内有数の渋滞区間。同社の持つプレストレスト・コンクリート工法で手掛けた橋梁が、今後の混雑解消に役立つと期待されている。

 東名高速の海老名JCT付近は、お盆や年末年始などの帰省ラッシュ時にニュースで取り上げられる定番の渋滞区間。その解消に向けて現在、豊田東JCT(愛知県)から海老名南JCTの新東名高速254キロの建設工事が進んでいる。既に豊田東から御殿場JCT(静岡県)まで200キロが開通している。

 新東名高速の海老名南JCTは、首都圏中央連絡自動車道(圏央道)で東名高速の海老名JCTと結ばれる。同JCTでの交通ルートの選択肢が増えることから、渋滞の緩和が期待されている。過去の新東名高速の部分開通に基づく渋滞緩和の事例として、新東名高速の浜松いなさJCT(静岡県)―豊田東JCT区間の開通によって、東名高速の渋滞が9割減少した。

 日本ピーエスは、コンクリート内に鋼線を配置し、あらかじめ圧縮力を加えるプレストレスト・コンクリートの工法を採用。中日本高速道路から42億8133万円で受注し、2014年5月から17年12月の工期で橋梁上部工555メートルを完成させた。

 大きくカーブした橋梁を造る難工事で、高精度な技術が求められたという。社員延べ39人が従事し、ピーク時の協力業者の1日作業人数は120人に上った。

 今後、新東名高速は厚木南ICから以西は、18年度に厚木南―伊勢原北IC(仮称、神奈川県)間、20年度に伊勢原北IC―御殿場JCT間が開通予定。同社は海老名南JCTを除いて、新東名高速でこれまで9件の工事を完了しており、3件が施工中となっている。

関連記事