北陸新幹線敦賀開業時に携帯電話の不感地帯が生じないよう渡辺克也局長(右)に要望する西川一誠知事=17日、総務省

 2023年春の北陸新幹線金沢―敦賀間の開業を見据え、西川一誠福井県知事は17日、総務省の渡辺克也総合通信基盤局長を訪ね、携帯電話のつながらない「不感地帯」が開業時点で生じないよう、事前の対策を要望した。

 北陸新幹線は15年3月の長野―金沢間の開業時、トンネル内で携帯電話がつながりにくい状況が問題視され、高崎―長野間を含め16年から順次不感地帯の解消が進められている。ただ開業後に対策を行うと夜間工事となり、工事費が増えたり、工期が長期化したりするという。

 こうした課題も踏まえ、西川知事は金沢―敦賀間について開業までに対策を終える必要性を強調。具体策として、携帯電話事業者でつくる「移動通信基盤整備協会」が行う対策工事への総務省の補助について、十分な予算を確保するよう渡辺局長に求めた。

 福井県新幹線建設推進課によると、要望を受けた渡辺局長は、建設中に対策工事が終わるよう前向きに検討する姿勢を示した。

 金沢―敦賀間の約125キロのうちトンネルは約38キロ。大半の約33キロが県内区間で、南越前町と敦賀市をつなぐ「新北陸トンネル」(約20キロ)などがある。

 西川知事は16日、国土交通省鉄道局と同協会にも開業までの対策を要請。鉄道局に対してはさらに、車窓からの眺望を確保するため、高さ2メートルを超える防音壁について透明な素材を活用するよう求めた。

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